蓋物には夢がある。心惹かれたものには何を入れるか考える。特にガラスの中は透けて見えるので、封じ込めていながら実は展示しているようなもので、その人の生活感やこだわりが見えてくる。
ある人は、外から中を見るのではなく、中から外を見たいから骨壷はガラスにしたいと言った。「自分は好奇心が強いから、あの世に行っても常に世の中を見ていたいのだ」と。
中に入れるものは形あるものだけとは限らない。夢や思い出など入れてもよい。自分だけの専有空間なのだから。
平成23年4月 舩木倭帆
案内状より転記
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