このたび「東西のやきもの」-スリップとイッチン-を開催いたします。
スリップウェアといえば、主に日本で注目されているのは18-9世紀に一般の工人たちによって日用雑器として作られていた英国陶器ですが、これらは柳宗悦や民藝運動を中心的に支えた陶芸家達である富本憲吉、バーナード・リーチ、濱田庄司、河井寛次郎により評価され、世に広められました。
素焼き前の柔らかい平らな板状の素地(きじ)を使用し、全面に化粧土(けしょうつち)をかけ、さらに異なる色の化粧土を使ってスポイトで文様を描き、型に入れて器の形を形成する所にスリップウェアの特色があります。
イッチンとは、化粧土を絞り出した線文により、やきものの表面を立体的に装飾する技法です。スリップウェアで用いる化粧土と異なり、固めの化粧土を用いて器の側面にも文様を描くところにイッチンの特色があります。そのためイッチンは描いたものが盛り上がっているのに対し、スリップウェアは描いた面が平らになっているところに違いがあります。本企画展では、西のやきものであるスリップウェアと東のやきものであるイッチンを中心にお楽しみ下さい。
展覧会名称 企画展「東西のやきもの」-スリップとイッチン-
展覧会会期 平成27年12月4日(金)~6月5日(日)
12月~2月 9:00~16:15(入館受付は16:00迄)
3月~ 9:00~17:00(入館受付は16:45迄)
休館日は月曜日(ただし祝日は月曜日開館)、
年末年始(12/29~1/1)
出品予定作品 陶磁器・染織品ほか
入館料 大人700円 学生400円 小人300円
<関連企画>
●ギャラリートーク「スリップの技法」
日時 平成27年12月5日(土)13:30~14:30
講演者 武内 真木氏(倉敷堤窯)
場所 倉敷民藝館
定員 50名 (椅子30席)
参加費
別途300円
内容 スリップとイッチンの技法について、倉敷堤窯の武内真木氏にお話頂きます。
<今後の予定>
12月1日(火)~3日(木) 展示替えの為、臨時休館
12月29日(火)~平成28年1月1日(金) 年末年始の為、休館
公益財団法人 倉敷民芸館
〒710-0046 岡山県倉敷市中央1-4-11
phone / fax 086-422-1637
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